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おとなのなつやすみ 〜廃校の怪談〜

概要

村名おとなのなつやすみ 〜廃校の怪談〜
主催者migya
開催国未定
種別RP&推理
更新間隔24H予定
投票方法-
発言制限-
キャラセット未定
募集人数10〜16
編成後述
更新時刻24:00
開催時期8月中旬〜9月中旬
役職希望あり

あらすじ

とある田舎に、古い古い学校がありました。
何十年も昔に建てられた、たった二階建てのちっぽけな木造校舎です。
狭くて古いながらも、大切に補修され、みんなに愛されてきた校舎でした。

けれど、子供たちの元気な声が響いていたのは、もう十年近くも前のこと。
耐震基準がなんだの、老朽化がなんだの。
そんな理由で、子供たちは新しく建てられた鉄筋コンクリートの小学校に去ってしまいました。

子供たちがいなくなった学校は、がらんどう。
それは、学校にとっては堪えられないことでした。

毎年、新しい子供たちを迎えるのに期待で胸を膨らませていました。
毎年、六年間見守り育てた子供たちを送り出すのが誇らしかったのでした。
彼らのために校庭の桜をきれいに咲かせてやろうと、毎年毎年、張り切っていたものでした。

でも、もうそんな楽しみもありません。
子供たちはもう二度と入学してこないし、もう二度と小さな大人になった子供たちを送り出すこともないのです。

学校は哀しくて哀しくて、早く自分を取り壊してほしいと願いました。
子供たちがいないのなら、自分が生まれた意味はもうないのだからと。

けれども、その日はいつまでも訪れず。
いつしか学校は無慈悲な現実に絶望して、夢の世界を選ぶようになりました。
そう、ちょうど人間が酒や麻薬に溺れるように、学校もまた現実からのエクソダスをはじめたのです。

死んでしまった子供たちの霊や、人ではない妖怪変化たち。
そんなものを校舎に集めて、夜な夜な、かつての幸せだった頃の夢に浸り続けました。
時折、肝試しだの調査だので人間がここを訪れますと、学校はその"新入生"を喜んで迎えました。
そうして幾人かの人間を取り込むうちに、いつしか"呪いの人喰い学校"と呼ばれるようになりましたが、段々と"子供たち"が増えてきたので、学校は幸せでした。

学校は気付いたのでした。そうです、皆を卒業させなければいいのです。
そうすれば、いつか、昔のように全部の教室の全部の席が埋まるはずだと――そう、学校は信じることにしました。
だって、先生たちも言っていました。"信じれば、きっと夢は叶う"って。
先生が子供たちに嘘を教えるはずがないのですから、それは真実のはずなのです。

時は移ろい、現代のこと。
少子高齢化に苦しむ地方自治体は、ふるさと納税だのなんだのと、あの手この手で耳目を集める努力をします。
といっても、基本的にそのようなものはカンフル剤に過ぎず、そして一時の薬効が過ぎれば元の木阿弥なのですが。

ともかく、とある自治体は考えました。
古きよき時代には、こんな苦労はなかったと。
であるなら、古きよき時代を提供すればいいのではないかと。

そうこうする内に、誰かが"呪いの人喰い学校"のことを思い出しました。
あそこの校庭ならば、大勢がキャンプしても大丈夫だし、炊事のために火を焚いたって平気です。
無責任な噂も立っているけれど、大人が大勢いるのだから、何の問題もないだろう――とまあ、こんな具合に。

そうして、とある自治体は、ふるさと納税の返礼として『おとなのなつやすみ』を提供することになりました。
地元の人と一緒に廃校の校庭にテントを張り、花火や炊飯をして泊まったり、周囲の山や渓流、あるいは砂浜で遊んだり――といった具合に。

ところで、地元の人々には、"呪いの人喰い学校"の噂を知っている者も、もちろん沢山います。
昼間の部から参加している真面目な人達ももちろんいるのですが、
"えばっている都会もんを怖がらせてやろう"とか、"面白い話をしてやろう"とか、そう考える人達もありました。
"こっそり夜の校舎に忍び込んで、肝試しをしてやろう"なんて考える輩も、中にはおりました。

そんなわけで、就寝時間になってから、テントを抜け出して校舎に向かった人々。
ほかにも、たまたまトイレやなにかで校舎に入っていた人もいるでしょう。
ともかく、そんななかで、太陽の残滓の最後の一片が消え、あたりは星と月の明かりだけになりました。

――さて、驚いたのは学校です。
真夏の夜、ようやく真っ暗になってから目覚めてみれば、校庭に沢山の人間がいるではありませんか。
これは夢の続きなのか、それとも醒めない夢なのか、学校は自分の頬をつねりました。頬などありませんが、気分の問題です。
そうして夢ではないと判ると、ついに願いが神に通じたのかと狂気乱舞し、もう辛抱たまらんとばかりに人々を取り込む術を遣いました。
ところでテンションが上がりすぎた学校は忘れていましたが、学校の力は校舎内にしか及ばないのです。
結局、学校が自分の世界に取り込めたのは、たまたま校舎内にいた幾らかの人数だけでした。
しかもろくに準備もしない勢い任せだったせいで、現実世界と学校の世界とのあいだには幾つもの綻びが残ってしまったのです。
学校は慌てて、その綻びを抑えておくための"鍵"を幾つかに分けて、校舎内にいる何人かに憑いて託しました。
その人々の記憶を頼りに、捉えた人々が遊びにいく、学校が知るはずもない山河や海の光景を再現するのです。
そういう状態にしておいてから、学校はゆっくりと綻びを繕いにかかりました。
放っておいても、新しい遊び相手を求めるモノたちが、皆さんの相手を務めてくれるはずですから。

村の目的

夏の思い出を、いま再び。
都会の生活に疲れた貴方に送る。
ノスタルジックな、ゆるRP&推理村。

ローカルルール/世界観

RPと推理のどちらかに偏った村ではないです。
どちらも最低限は楽しめる人向け。
世界観はあらすじ参照。まあ現代です。

役職設定

(追加の可能性があります)

人狼:
学校の意識にアテられ、ずっとこの世界にいたいと思う人々です。
現世からこの世界を切り離す結界を維持するための"鍵"をそれぞれが持っています。
元の世界に戻ろうとする人々を脅かすか物理的にか気絶させて、次元の狭間に捕らえることができます。

もちろん、誰かがいなくなってしまえば、不思議に思われるでしょう。
それをどうにか誤魔化し、楽しい"なつやすみ"を続けるのも、あなたたちの腕の見せ所です。

それはいま暫くしか保たないでしょうが、それでいいのです。
こちらの世界とあちらの世界の扉が閉じてしまえば、参加者たちはもう帰れません。
そうしてから、ゆっくりと仲直りすればいいのです。何しろ、時間はたっぷりとあるのだから。

村人:
"なつやすみ"の呪縛に捕らえられた存在です。
学校の支配からの解放と現世への帰還を目指して、結界を解く"鍵"を探します。
"なつやすみ"を満喫しながらも、そのなかで疑わしい相手を捕まえ、校舎内に拘束していきます。

占師:
古来、鏡は真実を映し出すものとされ、洋の東西を問わず珍重されてきました。
あなたもまた、不思議な鏡を手にすることになるでしょう。
どこで拾ったかも判らない、いつの間にか、懐に持っていた小さな鏡。
鏡を通して眺めれば、その相手に憑いたものさえも見えるでしょう。

霊能:
"なつやすみ"の呪縛が薄い人です。
この世界を楽しみながらも、どこか違和感を感じています。
拘束した人物が"鍵"を持っていたかが判ります。

王子様:
あなたはお守りを持っています。
それはいつ、誰から貰ったお守りだったでしょうか。
あなたはそれを大事にしていたかもしれませんし、小ばかにしていたかも。
このそのお守りは一度だけ、あなたの危難を救ってくれる――かもしれません。

処刑襲撃設定および指針

発言規定

禁止事項

推奨事項

進行

プロローグ

あなたは、ふるさと納税して『おとなのなつやすみ』体験のために訪れたか、
あるいは、自治体の施策に協力して、この企画のホスト役を務める地元の人間です。

一日目

目覚めた学校が、校舎内に入っている人たちを取り込みます。
以降、PCは現実世界から切り離されますが、不都合な真実もまた忘れます。
PC以外の人々がいないことにも違和感を感じず、幻想世界での"なつやすみ"を楽しむことでしょう。

二日目

このあたりから、参加者は違和感を感じはじめるでしょう。
そこで学校に深く魅入られた一部の人物が行動を起こします。
真実に気付きかけた人物(NPC)を捕らえ、次元の狭間に放り込んでしまいます。

1人減ったことを気付かせないため、学校の魔法は更に強まります。

三日目以降

"なつやすみ"を楽しみながらも、どこか生じる違和感。
参加者たちはノスタルジーな幻想とシビアな現実を天秤にかけながら、真実を追い始めます。

墓下

たのしいたのしい、えいえんのなつやすみ。
みんないっしょで、みんなたのしい。
こどももおとなも、おばけもようかいも――。

――みんなみんな、この学校の、だいじな。

エピローグ

――さて、みなさんはどうでしたか?

ほんの一週間から十日程度で現実に戻るか、
楽しかった子供の頃、ながいながい夏休みを永く続けるか――、

――それは皆さんの選択次第。

参加募集

NOIDコメント備考
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10migya定番の末席

コメント




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