第７層
この区画には特殊ＩＤを持たない限り入れないとされています。
少なくともトキオーンの住民は誰もこのフロアの正体を知らないでしょう。
「宇宙の卵」が安置されているのはこの階層だと言われていますが……？

第６層
トキオーン全体を管理する統治機関「シュメール」の存在する中枢階層です。
この階層にはトキオーンの保安部隊であるラージプートや一部の高カルマ市民でない限り入る事ができません。

第３〜第５層
トキオーンの一般市民が生活する区画であり、住居や商店、仕事場等が存在します。
カルマ値によって居住可能な階層や利用できる施設が若干異なります。
地上と地下の境目である第４層にはアウタートキオに通じる唯一の出入口が存在しますが、長らく封鎖されています。

第１〜第２層
農産物、工業製品、化学薬品、エネルギー等の物資生産プラントが存在します。
人間の肉体労働者はそう多くありません。とりわけ、化学プラント等の危険区域で活動しているのはほとんどがドローンです。

トキオーンは完全な管理社会です。
全ての住民はアームターミナルと呼ばれるスマホ型の小型端末を支給されており、
生まれた瞬間から己が持つ個人情報の全てをスーパーコンピュータ「ヴェーダ」に掌握されています。
ターミナル端末には個々人の職業や履歴、交友関係、行動傾向、大まかなストレス状態までもが逐一記録されており、
トキオーンの住民同士はたとえ初対面でも相手の素性を包み隠さず知る事が可能です。
トキオーンにおいて、人を騙すような行為は不可能と考えてください。
さらには店員へのクレーム、他人とのトラブル、虚偽の申告…悪行も善行も含め全ての履歴が、あなたと対面したトキオーンの住民に筒抜けです。

「全ての行為は、それに相応しい能力を持つ者が行う」これがトキオーンの基本理念です。
新生児は生まれた時に親元から引き離され、専用の教育施設で集団生活による教育を受けます。
そこからさらに、１２歳の頃に職業適性考査を受け、最もふさわしい職業への従事訓練を受けることになります。
トキオーンにおいて労働とは相応の能力を持つ人間のみに許された「権利」なのです。
仕事に就いた後も、トキオーンの住民は全てその職業や日常生活の態度による社会への貢献度に基づき、ヴェーダが評定するカルマ値によって管理されています。
カルマ値は居住権や結婚相手の選択へ影響するのはもちろん、買い物一つとっても既定のカルマ値に達しない店舗で行うことは許可されません。
一方で、トキオーンに居住する限りはどんな人間も、健康で文化的なほどほどの生活を行うだけの基礎収入と衣食住を得る「権利」は保障されています。
法に触れる犯罪を犯してトキオーンの外に放逐されない限り、この基本権利は剥奪されません。

トキオーンではディーヴァ教の方針もあり、遺伝子操作技術やドローンが高度に発展しています。
食物については地下のプラントで生産されており、基本的に遺伝子組み換えです。
工業用ドローンが多数存在するため、人間の労働時間は長くても８時間程度です。
ニュース番組やちょっとした娯楽程度のテレビ放送はあるようです。
トキオーンの人口は合計１０万人程度。設備関係からこれ以上の人口を養う事は不可能です。現人口もこの範囲に収まるよう、産児制限の形で常に調整されています。

トキオーンはこのように、「カルマ値が全ての実力社会」であり、
「生まれた時点で格差のない平等社会」であり、
「放逐されない限り最低限の生活は保障される博愛社会」なのです。
外の世界に比べればユートピアそのものです。

トキオーンの外はもはや人類が住めるような環境ではありません。
日光は厚い雲に遮られ届かず、地球規模の砂漠化と寒冷化が進行しています。
土壌および水質汚染は深刻で、悪魔の群れが常に弱肉強食の争いを続けています。作物も育たず、野生の獣もほとんどいません。
食べ物と言えば悪魔の肉ぐらいのものでしょう。そんな場所では普通の人間が生きていく事はほとんど不可能です。
何らかの形で悪魔の力を手にしたのでもなければ。
トキオーンの住民には、アウタートキオに放逐された人間以外の存在がいるという事は知らされていないようです。
というより、ヴェーダもトキオーンの外に住むデモノトロープの事を完全には把握できていないという方が正しいでしょう。

「トキオーン」の住民が選択可能です。統治機関シュメール直属の保安部隊です。
アームターミナルに悪魔召喚プログラムのインストール権を与えられています。
戦闘訓練を受けているため、ある程度の戦闘技術も持っています。
立場としてはエリートなので、ここに所属する人間のカルマ値は概ね高めだと思われます。

「トキオーン」の住民が選択可能です。
今回の有事に際してヴェーダが特別に選別した市民であり、統治機関シュメールから
特別に悪魔召喚プログラムのインストール権を与えられています。

「アウタートキオ」の住民のみが選択可能です。
突然変異によって半分悪魔化した人間です。
トキオーンの外はもはや普通の人間の生存が困難な環境ですが、デモノトロープは悪魔の肉から生体マグネタイトを得る事で、何とか生存が可能となっています。
悪魔の肉を喰らう事で悪魔の情報を体内に取り込み、その悪魔に一時的に変身する事ができます。
喰らう悪魔の内容にもよりますが、基本的に多くの悪魔を喰らうほど強い力を得ることになるでしょう。
また，生体マグネタイトは人間にも含まれているため，生き延びるために人間を喰らう事も当然選択肢に含まれます。

「トキオーン」「アウタートキオ」いずれの住民も選択可能です。
理由は様々ですがその特殊な出自故に、人間の身でありながら悪魔と渡り合うだけの力を得ています。
トキオーンの住民の場合はその超人的な能力故にヴェーダに選別され、戦いに加わる事になります。
アウタートキオの住民の場合、その特異な体質故か、過酷な環境の中で悪魔の肉を喰らいながらも人間の姿を保ち続けて生きられる、極めて稀有な存在でしょう。

「トキオーン」「アウタートキオ」いずれの住民も選択可能です。
あなたは見た目こそ人間の姿をしていますが、
実のところ何らかの強力な悪魔が人間の形を取ったもの、つまり化身（アヴァターラ）の一種です。
直接人間界に現れている理由は不明ですが、宇宙の卵を巡る争いと無関係ではないでしょう。
人間である間は少し本来の力が制限されているかもしれませんが、それも真の姿に戻るまでの話です。
少しぐらいなら配下の悪魔を保有しているかもしれません。

神話や伝説で語られる人間ならざるものの総称。
女神，妖精，堕天使，地母神，龍王，英傑など，あらゆる想像上の存在を含みます。

人間及び悪魔が保有する生体エネルギー。「精気」「生命磁気」とも呼ばれます。
悪魔やデモノトロープが人間界で肉体を保ったまま活動するために必要であり，魂ごと人間や悪魔の肉を喰らう事で最も効率よく摂取できます。

21世紀初頭頃に当時の東京で勢力を伸ばしていた新興宗教団体。
ヒンドゥー系の神々を独自の解釈教義の元信仰していたとされます。
東京湾付近に位置していた彼らの総本山である巨大神殿が人類文明の崩壊後、トキオーンとなりました。

トキオーンの全てを統括するスーパーコンピュータ。
複数の量子演算システムとの接続による並列思考性を保有するほか、自立発展推論型ＡＩの搭載により、
人間の行動のような曖昧な事象に対してもかなり正確な判断を下す事ができます。
住民の個人情報の管理のほか、トキオーン内の環境維持やモニターによる街頭監視にも機能を割り振られています。
ヴェーダなしでトキオーン的秩序は機能しません。

ヴェーダがアームターミナルに登録されたトキオーン市民の個人情報や素行歴を元に評定した社会貢献度を示す指標。
「紫・藍・青・緑・黄・橙・赤」の7段階の色相で表示されます。
紫に近いほどトキオーン的秩序の維持に有益であり、赤に近づくほどトキオーン的秩序に害をもたらす可能性が高いとみなされます。
トキオーン内では何をするにもカルマ値が高くなければ権利を得る事ができません。
カルマ値は基本的に、仕事を真面目にこなしたり、日常生活で善行を日頃から積むことで上昇します。
当然ながら、アームターミナルを持たないアウタートキオの人間にカルマ値は設定されていません。

トキオーン第6層に存在する統治機構。12名の人間による評議会を頂として運営されているとされます。
しかしその実態を知っている者はほとんどいないようです。
保安部隊であるラージプートのほか、有事に際して多数のドローン兵装を保有しています。

「ブラフマーの卵」とも。トキオーンの最上層にあるとされる謎の物体。
ほとんどの人間はその存在を知りません。
その形も大きさも不明ですが、大量の人間の魂を糧とする事で孵化し、
新たな宇宙を創造するほどの力を持つものとされています。
これを巡る争いが進行の軸となります。

統治機関シュメールの頂に立つ12人の評議員の1人とされます。
トキオーン的秩序の代表としてあなた達の前に姿を現すほとんど唯一の存在です。
その個人情報はヴェーダですら把握していないようです。

アウタートキオの住民達の前に姿を現した謎の男。
その金髪と洒落たスーツ姿は荒廃した外界にあってあまりにも奇異に映るでしょう。
アウタートキオの住民に宇宙の卵の存在を教え、先導したのはこの人物です。
その個人情報はヴェーダですら把握していないようです。