村企画/臨死体験船「さよならトリップ号」のバックアップ(No.3)

臨死体験船「さよならトリップ号」?

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2020/9/30 wiki発足

20xx年、日本。十数年前から始まった技術革新により、人類は宇宙へと気軽に旅に出ることができるようになった。日帰り、宿泊問わず、宇宙旅行が盛んになった日本で、あるプランが話題になる。

「もう楽になりたい人、人生にピリオドを打ちたい人、生きていることに疲れた人、永遠に二人きりでいたい人、どなたさまでも歓迎いたします。死は誰しも迎えるもの、ならばそのタイミングを自分で決めたくありませんか？」

[その宣伝文句から様々な噂や憶測が飛び交うその船は……]

「そんな方々は、この「さよならトリップ」号で何処かに行ってしまいましょう♪」

[臨死体験船「さよならトリップ」号、と呼ばれている*]

[そんな「さよならトリップ」号には、ちょっとした噂が立っていた]

[出発時と帰還時の人数が合わない、船の形が違っている、出発時に見た顔を、帰還予定日より後に見た、そして……]

[いつになっても帰ってこない乗客がいる、という噂まで立っている]

[その噂の真偽が定かでないまま、「さよならトリップ」号は、何度も宇宙に飛んでいった]

[……還るものと還らないものを、乗せて]