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この村は大正時代をイメージしたパラレルワールドが舞台の村です。
百合や薔薇的な表現を含みますので、耐性の無い方はご遠慮ください。
キャラ配布の都合がありますので、村建てと連絡が取れない方の参加はご遠慮ください。
村建て人 | Souya |
開催国 | 人狼物語 ぐたるてぃめっと |
種別 | 完全RP村 |
開催時期 | 2016年7月1日 |
更新時刻 | 1:00 |
更新間隔 | 72時間 |
キャラセット | 文明開化(ラヂオ) |
募集人数 | 10人+村建て |
編成 | 狼聖聖聖村村村村村村村 |
秘話 | あり |
役職希望 | 事前配布 |
キャラチップ | 事前予約 |
発言制限 | 多弁 |
今からおよそ百年前。
榛名には『稀代の人形師』と謳われた男がいた。
その男の名は黒鵜(クロウ)。
人形師としての名を残すのみで姿も人となりも一切謎のその男は、ある『奇跡』を約束された三体の自律人形を残してこの世を去った。
三体の自律人形は黒鵜の遺作として世に広く存在を知られるが、番人たる二人の店主たちにより強欲な蒐集家たちの手から守られ、およそ二十年に渡り幻鏡堂の奥で諦めと共にただ一人の主を待ち続けた。
時計の針は進み。
黒鵜の遺した三体の自律人形が「ただひとつの愛を得て人間になる」という奇跡を実現させて六十年余り。
黒鵜の起こした奇跡を知り、自らの手で再びそれを成さんと数多の人形師達が黒鵜人形の、ひいては黒鵜の遺作である三体を模した自律人形を造ろうと試みた。
しかし生きながらにして『稀代』の称号を得、半生を人形作りだけに捧げた男の術に敵う者はおらず。
結果として心を持つ故に人形にはなりきれず、歯車の体を持つ故に人にもなりきれない哀れな自律人形たちがいくつも生み出された。
契約を破棄され、売られていった自律人形たちはまだしあわせだっただろうか?
中には所有者に手酷く扱われ、壊れたまま廃棄された自律人形たちもいただろう。
例え人になる奇跡は起きずとも、通じ合った心を、絆を大切にしたいと愛された自律人形は少ない。
やがて心や体に傷を負った自律人形たちは、運命の見えざる手に導かれるようにここへやって来た。
黒鵜が愛する三体のために遺した鳥籠、幻鏡堂へと…。
カラン、コロンとドアベルを鳴らしてやってきた客を、店主は隠し扉から店の地下へ案内する。
地下は一階の広さから考えると驚くほど広かった。
そこで客人たちを待っていたのは数体の自律人形。
「もしお客様方が彼らを気に入り、彼らもまた、それを受け入れましたら。お代は結構です。どうぞ彼らを連れて帰ってさしあげてください。」
そして琥珀の数珠は三人目の番人へと受け継がれ………
——————物語は、再びその幕を開ける…。
舞台となる浮島の式名称は『浮島EK参号‐榛名(うきしまイーケーさんごう−はるな)』
通称『榛名』と呼ばれる。
浮島の基本構成はどれも同じ。
中心にある零号が一番大きく、零号を囲むように一回り小さい壱号から伍号が周囲に浮いている。
浮島同士は橋で繋がっており、徒歩や列車で渡ることができる。
別の浮島群へ移動する場合は飛空艇などが必要。
文明的にはなんちゃって大正時代。
電子機器はないので程よくレトロな世界をお楽しみください。
島の名称について |
自律人形とは
螺子(ネジ)や歯車などの絡繰(からく)りで動く自律人形(オートマタ)のこと。
あくまで人形なので人間のような自主性や自立性はなく、必ず誰かの所有物である。
自律人形自体がそこそこ高価な代物なので、珍しくはないと言っても、一家に一台というほど普及しているわけではない。
またその価格も、素材や製作した人形師の名前によってピンキリ。
一番高いのが陶器製。美しい分繊細で壊れやすいので主に愛玩用。
一番普及していて、さまざまな用途に使えるのが木製。
造形美は劣るけど、頑丈さはピカイチな金属製。
ちなみに黒鵜の人形は、その名前だけで同じ素材の人形と比較しても桁が変わります。
主要な人名や地名
黒鵜(NPC) 人形師、男性、約八十年前に病没 本名、容姿、住居、墓の場所まで全てが謎。 若くして稀代の自律人形師と呼ばれ、生涯に百数十体の自律人形を生み出し、様々な蒐集家がこれを欲した。 彼が幻鏡堂に遺した最期の自律人形は「男性型自律人形 和泉」「女性型自律人形 翼紗」「少女型自律人形 紅緒」の三体。 黒鵜の没後二十年を経て出会った主と契約を結び、約束された奇跡を成就させて人間になったと言われている。
久我一二三(NPC) |